映画・テレビ

September 24, 2005

【映画】8月のクリスマス

最近は、別の場所で映画評を書くようになったので、こちらではアジア映画以外で、映画評を書くのは久しぶりかも(この映画もオリジナルは韓国映画ですが)
なぜ久しぶりに映画評をここに書こうと思ったのかといえば、ネット上での評判がイマイチみたいなんですよ。「まぁ、いいんじゃない」くらいの評価まで。
だから、ちょっとは高い評価をした意見も書いといた方がいいのかなと。

さて、今回は長崎俊一監督の「8月のクリスマス」です。現在公開中の「四月の雪」のホ・ジノ監督の同名映画を日本でリメイクしたものです。
個人的にオリジナル版への思い入れが強く、リメイクに際しては、かなりの不安がありました。
主演は山崎まさよしで、本来は役者が本業ではない人だし、ヒロインの関めぐみは、映画の主演が今回が2作目と経験が浅い。主演二人の演技が、そのまま映画の出来に影響する映画だけに、この点は本当に不安でした。
また、ヒロインの職業が変更されてるみたいだったので、「変更点も多いのかなぁ」という不安もありました。

結論から言いますが、すべて杞憂。
主人公は、自分の運命を受け入れて生活する。この役に必要な「静」を山崎まさよしが、自然体で好演。
ヒロインに求められるのは、主人公とは逆に「生」を感じさせる人。それを関めぐみが、生き生きとした演技で、これまた好演。変に他の映画に出演してないので、まだイメージが固まっていなかったのでも良かった。

ヒロインの職業変更については、「まいりました」というしかない。
この映画に大切な季節感を出すのに、「臨時教員」という職業はうってつけ。特にタイトルにある「8月」を意識させやすい。

また、それ以外には、これといった大きな変更点もなく、オリジナル版への愛情を感じる。

さて、肝心のストーリー。
主人公は病に冒され、やがて死んでいく自分の運命を受け入れ、そのため「もう誰かを好きになる事はない」という、写真館の店主。
ヒロインは、その写真館の近所の学校で臨時採用の教員をやっており、ちょくちょくその写真館に訪れるようになる。

まぁ当然、映画的に二人は惹かれ合うのですが、この映画にはそういう描写が一切ありません。
キスシーンもなければ、お互いが「好き」とも「愛している」とも言いません。
おそらく、主人公の二人も、物語の途中まではお互いの気持ちに気付いていません。
その距離感がすごく重要なんです。どちらかが「好き」って言ってしまったら、この映画の持っている、切なさや哀しさがすべて吹き飛んでしまうでしょう。

お互いの気持ちがハッキリしない点も含めて、この映画はあえて観客に対して、いろいろな説明を省略しています。主人公が重い病気なのは理解できますが、その病名すら説明されません。
そういう意味では、初見の人にはちょっと分かりづらいかもしれません。
でも、説明を省略しているのは、説明する必要がないからなんです。むしろ省略していることに意味があるのです。
お互いの気持ちがハッキリ分からないことに意味があるのですから。

とにかく、見ていてとても気持ちのいい映画です。
今年見た映画では、今のところ1番。

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September 18, 2005

【感想】天使の涙最終上映

告知 だけ上げといて、感想を書き忘れていました。
先週の月曜日に「天使の涙」の最終上映を見てきました。

改めて見直すと、本当に「普通に映画が好きな人」には勧めづらい映画だなぁw
もう脚本もなにもあったもんじゃないですから。一応は脚本はあるらしいんですが、撮影中にしょっちゅう書き直すらしいんですよ、その場で。あとは、それを編集でどうにかしてw、ストーリーはモノローグをメインに進んでいくと。
これだけ書くと、もう典型的なダメ映画です。

でも好き。カッコいい。
とにかく音楽の使い方が抜群に上手い監督です。
思わずDVDも買っちまいました。

上手く説明できないんで、最後は「見てね」ってことで。

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September 05, 2005

【映画】天使の涙最終上映

久しぶりに、映画関連の告知です。

昨年「2046」で日本でも話題になった、ウォン・カーウァイ監督の「天使の涙」が日本での上映権が切れるため、最終上映のイベントが行われます。
場所は言わずと知れた「キネカ大森」です。

「天使の涙」は、「恋する惑星」の続編的映画ですが、特にストーリーにつながりがあるわけではないので、単独で見ても充分楽しめます。
日本でもおなじみの金城武や、インファナル・アフェア3にも出演していたレオン・ライなどが出演しています。

9/10(土)~16(金) 5:30/7:25
9/17(土)~22(木) 10:40 am
料金:1000円均一

料金もお安くなってます。
「2046」でウォン・カーウァイに興味を持った方、スクリーンで見る機会はこれが最後なので、ぜひ!!

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August 13, 2005

ご意見番よ永遠に…

ネット上では数日前から情報が出ていたが、公式な情報ではなかったので、こちらには書かないようにしてきたのだが、SAKUSAKUのご意見番こと金田真人さんが9日、くも膜下出血のために亡くなったそうだ。
35歳だったという。あまりにも若い。
http://www.tvk-yokohama.com/saku2/talk.html

SAKUSAKUという番組は、ジゴロウ(ヴィンセント)とカエラがメインのMCだが、当然2人だけであの独特の雰囲気を作ってきたわけではない。ご意見番のミノフった感じがなければ、SAKUSAKUはSAKUSAKUとして成立しなかったのではないだろうか?

会ったこともない、顔すら知らない、本名も今回の件で初めて知った。
なのに、何故か他人のような気がしない。

しかし、ジゴ&ペパーの降板があり、今回の訃報。これからSAKUSAKUはどうなっていくのだろう?
不安はある。しかし今まで通り、あのユルい感じの番組が続いていくのなら、応援はし続ける。

とにかく今は、ただただご冥福をお祈りするばかりである。

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July 05, 2005

ジゴロウ問題の真相?

SAKUSAKUでのジゴロウ降板の件で、ようやく事実関係が明らかになってきた。
と、言っても、お互いがそれぞれの立場で意見を言っているので、何が正しくて、何が正しくないのか、ぜんぜん分からない状態であるけど。
記事の出元が神奈川新聞(tvkの実質的親会社)なもんで、記事の内容はちょっと割り引いて考えないといけないと思うが、Dice-K氏の方の言い分も、なんだか腑に落ちない点がいくつかある。

神奈川新聞の記事が読めるblog
http://www.doblog.com/weblog/TrackBackServlet/1563212

ある程度まとめられた場所があったのでリンクします。
http://d.hatena.ne.jp/rna/20050705#p1

Dice-K氏のコメント
http://dice-k-express.cocolog-nifty.com/aisaba/2005/07/post_7683.html

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July 01, 2005

立よサクサカー(眉無し男風)

あらかじめ言っておきますが、これはネタです。
番組内でも触れられたように、どうせなら、笑える内容で抗議したい。元ネタが分からない人にはサッパリ面白くないでしょうが。
便宜上、tvkを悪者にしちゃったけど、誰が悪いとか言うつもりもないです。【】内はそれぞれ、好きなように読み替えてください。

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我々は一人の化学繊維を失った。
しかし、これは敗北を意味するのか?否!!始まりなのだ!!

【tvk】に比べ我らサクサカーの国力は30分の1である。にもかかわらず今日まで戦い抜いてこれたのは何故か!諸君!サクサカーの戦争目的が正しいからだ!

一握りのエライ人が日本全国にまで膨れ上がったサクサクを支配して数年。サクサクを愛する我々が自由を要求して、何度【tvk】に踏みにじられたかを思い起こすがいい。
サクサカーの掲げる、サクサカーひとりひとりの自由のための戦いを、神が見捨てるわけはない。

化学繊維、諸君らが愛してくれた増田ジゴロウは死んだ、何故だ!!

戦いはやや落ち着いた。諸君らはこの戦争を対岸の火と見過ごしているのではないのか?しかし、それは重大な過ちである。【tvk】は聖なる唯一のサクサクを汚して生き残ろうとしている。我々はその愚かしさを【tvk】のエライ人共に教えねばならんのだ。
ジゴロウは、諸君らの甘い考えを目覚めさせるために、死んだ!!戦いはこれからである。

我々の軍備はますます復興しつつある。【tvk】とてこのままではあるまい。

ご意見番も、【tvk】の無思慮な抵抗の前に死んでいったのだ。この悲しみも怒りも忘れてはならない!それをジゴロウは死を以って我々に示してくれたのだ!

我々は今、この怒りを集結し、【tvk】に叩きつけてこそ、サクサカー全てへの慰めとなる。

サクサカーよ立て!悲しみを怒りに変えて、立よサクサカー!!
サクサクは諸君らの力を欲しているのだ。

ジーク・ジゴロウ!!

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June 30, 2005

ワンナイト・イン・モンコック

自分で告知 をしておきながら「ワンナイト・イン・モンコック」を見ていなかったので、別件で大森に用事があったので、その後で見て来ました。
サポーター会員の更新したばかりなのに、初日にいけなくてスマン。エ、エピ3見に行ってからじゃないから!!

ダテに香港電影金像奨で監督賞と脚本賞を受賞したわけじゃないね。いい出来の映画。
最近の香港映画は、以前のようなアバウトさが無くなってきている感じがします。香港映画ファンとしては、他人に勧めやすくなる反面、ちょっと寂しかったり…

登場人物が多いので、序盤は少しストーリーの展開についていけませんでした。序盤はあまり重要ではないので、無問題です。この物語のきっかけが説明されるだけですから。
ただ、最後になって「あぁ、そういう事だったのか」と気付かされる部分があります。

この映画も、役者がいい演技をするね。

香港映画らしく、暴力シーンは容赦無し。そういうのがダメな人は見ない方がよろしい。
でも見とけ。

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June 29, 2005

ダニー・ザ・ドック

正直、あまり期待してなかったんだけど(脚本がベッソンだし)、スゲーよかった。

ジェット・リーはアクション俳優としては世界一だね。ワイヤーワークも使ってるんだろうけど、あまりそれを感じさせず、身体でアクションしているのが、たまらなくいい。
「ジェット・リーという俳優を良く分かってる監督だな」って思ってみてたら、アクション監督が、ユエン・ウーピン先生でしたか。そりゃ、良く分かってますがな。

今回は、アクション以外もいいね。
彼ほどのキャリアのある俳優さんに、こんな事を言うのは失礼だけど、一皮剥けた感じがする。

モーガン・フリーマンをはじめ、脇役陣もいい演技をしていたと思う。

ストーリーは、全体的にユルユルな感じで、大絶賛とはいかないけど、それでも良いと思う。アジア映画テイストだ。
ラストはちょっとだけ涙目に。

平日の昼間なのに、結構お客さんが入っていてビックリした。

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June 28, 2005

ジゴロウの件続き。

なんか、昨日の夜の放送見てて切なくなったよ。

でもいい意味で吹っ切れてて、それはそれで面白い。
前向きに考えれば、新しい展開になるわけだしね。

とにかく、新しい展開になるまで、生暖かく見守ることにします。

Dice-K氏のblogにTBしたら、エライ勢いでここのアクセスが増えてて、この件について感心の高さが伺えます。
Dice-K氏へのTBは300近くある。すげぇ。

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June 26, 2005

【ネタバレ無し】スターウォーズ・エピソード3 シスの復讐

こっちはネタバレなしで。

とりあえず、これから見ようって人は、エピ1、2は見直しておいた方が良いでしょう。できればエピ4も。
あと、DVDで出ているアニメのやつがエピ2~3の間のエピソードらしいんで、これも見れれば見ておいた方がいいかも。

自分は、とにかく話が頭の中で繋がらなくて困りました。
まぁ、ストーリーうんぬんっていう映画じゃないような気もしますが。

細かい不満点はありますが、かなり楽しめた映画です。
ただ、いかんせん期待度が大きすぎた。これはエピ1~3全体についても同じ。

とにかく映像と音楽が素晴らしいので、設備の良い映画館で見ることをお勧めします。

「スターウォーズ」という映画シリーズは100年後にも名前を残す作品です。
そういう意味では見といて損はないはずですよ。

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